補助金の不適切な使い方が問題になっている琵琶湖市民清掃問題で、任意団体「琵琶湖を美しくする実践本部」が清掃の終了した後の10月に、啓発物品として「コットンバック」の製作依頼していたことが、情報公開請求した資料から明らかになった。一般市民には配布されず、会議に参加した大津市自治連合会の役員だけが受け取っている。市民の間からは「無駄遣いではないか」と疑問視する声が挙がっている。

 コットンバックは「実践本部」が、東京の会社に400枚製作依頼しているオリジナルのもの。支払い金額は約9万円。大津市役所にも在庫がある。市環境政策課は「コットンバックは、総会に参加した役員に総会資料を入れて配布するため製作している。前からずっと続いていて、在庫のコットンバックがなくなったら注文している」と説明している。
コットンバックの支出については、市環境政策課の課長も「支出伝票」に捺印して、適正な使途だと承認している。

参考資料1「琵琶湖を美しくする運動実践本部/環境政策課(事務局)の支出伝票」

参考資料2「琵琶湖を美しくする運動実践本部/環境政策課(事務局)の業者納品書」

琵琶湖市民清掃/コットンバック

「実践本部」が啓発品として制作している「コットンバック」。
業者から納品後、市役所で保管し、在庫はなくなった年に発注。在庫管理も市職員がしている。

環境政策課の琵琶湖市民清掃HPには、啓発品のコットンバックの記載がない。学区住民にもお知らせはない。
参考資料3 大津市環境政策課HP「大津の環境宝箱 琵琶湖市民清掃」