2014年度は109万円の研修旅行

大津市自治連合会の研修旅行には、大津市から補助金300万円が支出されているが、2014年度の支出伝票には内訳がまったく記載されていないことが分かった。研修旅行の支出額は109万円。それ以前の実績報告書になると、支出伝票すら存在しなかった。こうしたずさんな報告を、補助金を支出する側の大津市が許してきたことになる。大津市が自治連を特別扱いし、不透明な活動を容認してきたことが、また明らかになった。

行先も内訳も不明

問題の実績報告書は、2014年11月5日と18日に支払われた視察研修費の109万円。支出伝票には、旅行会社へ振込した合計金額は記載しているが、内訳は不明。行先さえも記載されていない。

地元で報告なし

自治連の年間報告には、11月6日から7日の1泊2日で、「福地山市と朝来市へ視察研修」と書かれている。目的は「自治会活動における防災・減災・まちづくりについて」の研修。この2市へは市職員も随行しているが、大津市ホームページには、研修の成果は出ていない。また、自治連が研修の成果を各地で報告したことを示すものもない。

本当に研修?

大津市自治連合会の運営補助金300万円のうち、約3分の1の109万円を研修旅行に費やしたのに、報告書が存在しない。研修の名に値する内容がなかったため、詳細な報告ができなかったのではないか、との見方も出ている。