JR大津駅リニュ-アル

大津市の越直美市長は、1月19日の記者会見で、京都新聞の記者から「大津駅ビルのバリアフリーの対応が出来ていないが市長の考えは?」と問われ、「駅そのものについては、行政としては一定の責任はあるが、駅ビルは民間事業者(JR)の施設なので、民間事業者で対応するもの」として、JRに責任を転嫁していたことが、会見録から分かった。大津市は既に9000万円を投入しているが、バリアフリー対策には極めて消極的な姿勢を示した。

開業式典では大々的にPR

越市長はJR大津駅ビル「ビエラ大津」の開業について、大津市のホームページ「市政日記」で昨年10月1日、いつもの2倍の写真を使い、大々的に宣伝していた。式典では、「世界から人の集まるまちにできる仕組みを皆さまとともにつくっていきたい」と挨拶している。しかし、施設内がバリアフリーになっていなかったことは確認していなかったとみられる。

京都新聞や朝日新聞がその後、「大津駅ビルにエレベーターがない」という困惑した市民の声を取り上げた。越市長は式典で話した「人の集まるまちにできる仕組みを皆さまとつくる」という挨拶を自ら反故にし、JRにバリアフリーの対応を丸投げしたことになる。市には「一定の責任がある」としているが、どのような責任があると考えているのか、説明はない。また、市として今後、どう対応するかにも言及していない。

「税金を投じると議論になる」

京都新聞の記者が「民間の施設だと思うのですが、やはり大津駅リニューアル自体、大津市の市長の強い思いから始まっていることもあり、極めてあそこを拠点に大津を盛り上げていこうとそのような場所だということを僕らも報道してきている。市は関与しないということですか」と質問。これに対して越市長は「一事業者の施設に例えば税金を投じるということになると、それは非常に大きな議論になる。JRとは話をしていきたい」と、これまで税金を投じたことがないかのような、ちぐはぐな答えをした。

↓越市長の市政日記/2016年10月1日

http://www.city.otsu.lg.jp/soshiki/001/1003/g/mayor/diary/h28/1475456861921.html

10月1日(土曜) JR大津駅

   JR大津駅が41年ぶりにリニュ-アルされ「大津駅観光案内所」が入った駅ビル「ビエラ大津」が誕生しました。新しくなった観光案内所や駅ビル内の飲食店には多くの人が訪れにぎわっていました。式典に参加した越市長は「大津駅がリニュ-アルされたことで、市民の皆さまはもちろんのこと、世界から人が集まる駅に、そして駅だけでなく世界から人の集まるまちにできる仕組みを皆さまとともにつくっていきたいと思います」とあいさつしました。

JR大津駅リニュ-アル
JR大津駅リニュ-アル
JR大津駅リニュ-アル
JR大津駅リニュ-アル
JR大津駅リニュ-アル
↓2016年12月15日定例記者会見/大津駅ビルのバリアフリーについて