大津市の公園に設置された危険遊具の問題で、公園緑地課が情報公開請求を受けて開示した文書「修繕計画一覧」で、修繕「完了」としてあるのに、実際は手つかずの事例があることが現地調査で明らかになった。報告と実態が食い違っており、大津市のずさんな管理が浮き彫りになった。

大津WEB新報が12月5日に実態調査したのは、大津市松が丘2丁目にある「松が丘東児童公園」。2台のブランコと柵が「危険遊具」と指定され、開示文書では10月末時点での「現状」として、「完了」と書かれている。ところが、現地のブランコは2台とも取り外されたまま。柵も経年劣化が目立つものがそのままになっていた。使用禁止のテープや案内もなかった.

公園の危険遊具については、2017年3月に滋賀報知新聞が報道した後、翌月の4月にロープを貼り、該当の遊具を使用禁止にしているが、いつ使えるのかという修繕計画などは、ホームページでお知らせしていなかった。

大津WEB新報が、年少の子どもがいる保護者らから事情を聞き、2017年6月から、随時この問題を報道してきた。公園緑地課は、12月末までに完了するとしていたが、一向に進んでいる気配はなかった。

10月に大津WEB新報が、「修繕計画」を情報公開請求をすると、公園緑地課は、情報公開請求と同日付で作成した「修繕計画一覧」を開示した。しかし、12月に入り、大津WEB新報が現地調査すると、秋季に修繕完了としていた遊具が、使えないままになっていた。

↓大津市都市公園遊具 修繕予定一覧