大津市自治連合会が昨年10月末、琵琶湖ホテルで開いた「60周年記念式典と祝賀会」が、400万円規模で運営されていたことが、記念事業の予算書などから明らかになった。式典には越市長も出席し、挨拶している。しかし、式典開催は一般住民には事前に知らせず、市議会議員や自治連OBなど、いわゆる地元有力者だけが招待されていたことも分かった。

入手した60周年記念事業の予算書を見ると、半日の自治会式典と祝賀会に、400万円を計上している。会場は、琵琶湖ホテルの瑠璃の間。第1部は、功労者表彰式典があり、第2部の祝賀会には、越市長や市議会議員、県議会議員、市幹部(部長職)、自治協働課職員など総勢200人以上が参加した。

400万円の内訳は、記念誌が単価1500円で1000部作成して150万円、 会議費が20万円、会場・講演費用が20万円、記念品が9万円、事務費が30万円、通信や雑費、予備費などが71万円。会費1人10,000円で参加者100人と計算し、100万円を参加者負担としている。
予算書では参加費を100人として予算計上しているが、実際の参加者は200人以上。参加したほとんどの学区自治連合会長は、学区の会計(自治会費)から1万円を計上して参加している

大津市自治連合会の事務員は、「60周年記念事業式典」についての問い合わせに対して、「答えられない」と、説明を拒否している。大津市はホームページ上で「大津市のまちづくりは自治会組織を中心に活動の推進を図っている」と自治会について積極的にPRしているが、越市長らが出席した60周年記念事業式典については、お知らせや報告もなく、HP上で全く掲載しなかった。

資料1「2013年度60周年事業予算/約400万円」

60周年記念事業予算書

資料2「大津市自治協働課HP/自治会」

会場の琵琶湖ホテル「瑠璃」

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