謝礼金を受け取った無許可業者などが昨年度、琵琶湖市民清掃のごみを大量に搬入していた南部の大田廃棄物処分場の仮置き場は、今年は閑散としており、6月26日午前中は泥の搬入だけで3台しか運搬車両が入っていないことが明らかになった。主催する実践本部の事務局は、「工事現場と同じで危険だから」と市民が処分場を視察することを拒否するように、受付の市職員に厳命していたことも分かった。

昨年度まで大津市は、仮置き場に約100人の職員を配置。実践本部の本部長らが、各学科区からのごみを運搬する車両を見守っていた。ところが、今年は現場の市職員は3人。1日30台を予想していた搬入車両は、1週目の19日は約10台、26日は午前中だけで3台だった。

閑散としているのに、この日は大田廃棄物最終処分場と隣接する仮置き場への市民の立ち入りは拒否。処分場には、学校の生徒たちが、環境問題を学ぶため、ごみ処理の風景を見学にも訪れることもあるが、市民が集めた美化活動のごみをどう処理しているのか、市民に見せられないという姿勢をとっている。

入り口には「琵琶湖を美しくする運動実践本部」の看板があったが、実践本部の関係者は1人もいなかった。

↓2016年6月26日/大田廃棄物最終処分場の仮り置き場前にて

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