琵琶湖市民清掃問題で、膳所学区や藤尾学区では、予算で弁当を購入していながら、個数や配布先を示さないまま 会計を処理していたことが、情報公開請求で開示された資料により、明らかになった。主催する「琵琶湖を美しくする実践本部」や大津市は、市民がボランティア で参加する「一斉清掃」だと繰り返し強調しているが、一部の幹部だけが予算を自由に使って会食を重ねていた実態が浮かび上がった。
膳所学区では膳所学区自治連合会が2012年にレストラン「南洋軒」(草津市)に、3万400円分の弁当を注文。しかし、領収書に書かれているのは金額だけで、種類や個数などの明細はない。2013年には、840円の弁当を29人分、合計2万4360円を注文していた。いずれも配布先については、膳所学区の収支決算書にも記載されていない。
藤尾学区でも、毎年の清掃日に、うなぎ屋に支払った明細の書いていない領収書(3年分額面合計2万5560円)で、会計処理されている。うなぎの弁当は、藤尾市民センターに出前として届けられたことも、9日までに明らかになった。2013年の領収書には、2400円の弁当代と書かれているが、配布先も個数もわからず、宛名と但しの筆跡も違っていた。
補助金の透明性や公益性からかけ離れている実態に対して、市環境政策課は「地域実情がありますから」と容認している。
資料6「2013年 藤尾学区自治連合会(弁当代)⇒宛名と但しの筆跡が違う