大津市自治協働課の職員2人が今月上旬、大津市自治連合会の毎年恒例の秋季研修旅行(温泉旅行)に公務で随行していたことがわかった。2人の経費は市が負担している。大津市自治連合会の会長ら29人の旅費や宿泊費も、大津市からの補助金300万円の中から支出されている。総勢31人は、兵庫県姫路市にある高級ホテルに宿泊した。

自治協働課の田中鉄也課長は、「研修旅行は11月6日から7日の1泊で、研修先は岡山市と明石市。まちづくり協議会の先駆的取り組みを視察した」と説明している。

大津WEB新報の取材によると、利用した宿泊施設は、いくつもの温泉が併設している4つ星ホテルの「姫路キヤッスルグランヴィリオホテル」。参加したのは、29人の自治連合会長らと、市自治協働課の職員2人。それに、旅行会社の添乗員1人も同行している。

大津市自治連合会には、「住民福祉の増進のため」に、毎年300万円の運営補助金が大津市から支出されているが、研修旅行費はこの中から支払われている。大津市職員と大津市自治連合会の会長らは、毎年、紅葉の美しい季節になると研修旅行に参加する。しかし、ホームページなどで、報告書を掲載したことは一度もない。自治会員に研修旅行について報告したことはない。

大津市自治連合会には、300万円の運営補助金だけでなく、自治連主体の団体「わがまちづくり市民運動推進会議」へ補助金600万円、琵琶湖市民清掃の補助金560万円などのほか報償金が1億円、それに一部自治連合会などへ迷惑料4.5億円が毎年支払われている。

姫路キヤッスルグランヴィリオホテル

https://www.himejicastlehotel.co.jp/