藤尾学区自治連合会の会計事務を代行していた藤尾支所。当時の支所長は定年退職したため、現在の支所長に問い合わせたところ、こうした事実を認めた。現支所長によると、2012年までは学区自治連合会の会長の命令に従う形で、支所の職員が公務として、連合会の現金の出し入れや管理をしていたという。その理由については「どうしてと言われるとつらい」と口を濁した。
任意団体である学区自治連合会は、大津市の職員である支所のスタッフに対して、まるで同じ組織内の上位に立っているかのように命令し、ただ働きをさせられていた構図が浮かび上がった。こうした不正常な関係は長く続いていたが、支所は2014年から事務代行を止めたという。
藤尾支所の支所長と一問一答は次の通り。
ー藤尾支所では、自治連合会の会計事務をしていますか?
支所長「今年から、態勢が整ったのでしていません。自治連で会計事務をしてくれる人が見つかりました」
ー昨年まではどうしていたのですか?
支所長「平成25年(2013年)は、通帳は預かってましたが、支所でお金を出すわけではなく、自治連の人が来て出し入れしてました」
ー平成24年(2012年)までは、藤尾支所が、自治連の事務を肩代わりしていたのではないですか?
支所長「確かに、平成24年(2012年)までは、お手伝いをしていました」
ー会計処理もしてましたよね?
支所長「勝手にお金を出すわけではないです。自治連合会長の命令で出すようにしてました」
ーどうして公務員が、任意団体の長から命令されて、公務の時間に会計事務をしてたのですか?
支所長「どうしてと言われるとつらい」
ー琵琶湖市民清掃の会計事務をしてましたか?
支所長「ちょっと待って下さい」
保留の後・・
支所長「預かっていたそうです」
ー運転手謝礼として支所の職員が支払証明書を出していますが、これを受け取ったする受領書が何もありません。適正に使われたかどうしてわかるのですか?
支所長「清掃の時は、自治連合会長や事務局の人も出ていますので・・」
ー補助金使途を証明するものがなかったら問題ではないですか?
支所長「担当者に聞いたら、当時の支所長の命令で支払証明書を出したと言ってます」
ー自治連合会長の命令で支払い証明書出すように言われ、支所長が職員に出すよう命じたという構図ですね。公務員が任意団体に命令されるというのは理解できませんが。
支所長「今は別になっていますから」
ー藤尾支所ではこういうことがないよう態勢を整えられたということですか?
支所長「会計は既に、自治連合会に渡してます」
ーなぜ、過去はそうしなかったのですか?」
支所長「それまでも、会計を持って下さいと自治連合会長にはお願いしていましたが、なかなかいないということでした」
ー藤尾学区の自治連合会には、事務局長も会計担当者もいて、その人たちがやることではないですか?
支所長「そこは・・・地域協力として・・」