補助金の不適切な使い方が問題になっている琵琶湖市民清掃で、「琵琶湖を美しくする運動実践本部」は年間560万円の補助金を大津市から受け取っているのに対し、彦根市や長浜市など県内18市町をカバーする「美しい湖国をつくる会」が滋賀県から受け取っている補助金は400万円に抑えられていることが、情報公開制度で開示された文書で明らかになった。大津市の「実践本部」が主催する一斉清掃は年1回だが、滋賀県の「湖国をつくる会」は年数回の清掃事業を実施している。
2013年度の「美しい湖国をつくる会」の総会資料によると、滋賀県から18市町にそれぞれ10万円から13万円が支出されている。各市町支部は、受け取った10万円から13万円の補助金で、「びわ湖を美しくする運動」だけでなく、5月の「ごみゼロ大作戦」や冬季の「県下一斉清掃」など複数の事業を行っている。
一方、使途不明な支出が問題になっている「琵琶湖を美しくする運動実践本部」は、年1回の「琵琶湖市民清掃」に560万円の補助金を受け取っている。
参考資料1「美しい湖国をつくる会 2013年度 環境美化推進事業補助金」
参考資料2「美しい湖国をつくる会 2013年度 事業実施報告書」