大津市と大津市自治連合会の蜜月ぶりが明らかになる中、市の幹部が総務部長として自治連主催の記念行事に参加しながら、当日、自治連が配布した記念誌や資料を一切保管しておらず、公私の区別があいまいになっている実態が浮かび上がった。

情報公開制度で開示された文書は、大津市自治連合会長の内田一豊氏から、大津市総務部長(当時)の大西政章氏宛に出された「60周年記念祝賀会」の案内文。総務課で稟議され、大西政章・総務部長自身が最終決裁している。それによると、会場は「琵琶湖ホテル3階 瑠璃の間」で、会費10,000円。当日は大西総務部長(当時)が祝賀会に参加している。

市長や市議会議長の会費は交際費として市財政から支出されるが、総務部長は「総務部長」の立場で参加しているが、1万円の会費を「個人で支払いをした」と総務課の職員は説明している。

その一方、会費1万円を支払って参加したものの、当日配布された記念誌や配布物が総務課には保管されていないことも、情報公開制度で明らかになった。総務課の職員は、総務部長(当時)の大西政章氏から「『(保管している関係資料は)ない』としか聞いていない」としている。

参考資料1「大津市自治連合会60周年記念祝賀会の開催の案内/総務部長宛」

大津市総務部長式典案内文