大津市から、任意団体「琵琶湖を美しくする運動実践本部」への補助金は、毎年550万円以上に上るが、取扱いのルールがあいまいで、運搬謝礼などに上限を設けていないことが、情報公開請求で開示された文書により明らかになった。
実践本部の「助成対象経費」によると、報償費の対象を「運転手謝礼など」と規定しているが、平野学区のように、トラックの搭乗者にまで謝礼金を渡していたり、トラック賃借料を含めて20万円以上支払うなど、無秩序なままに業者へ支払いを毎年続けていた。
2014年の平野学区の実績報告書では、大津市から約22万円の補助金のうち、大部分が運搬関係の費用として支出されていた。具体的には、トラック賃借料、運転手報償費、搭乗者報償費などに使われていた。
大津市の補助制度適正化基本方針によると、補助金支出においては「適正性」や「妥当性」が求められている。しかし、大津市環境政策課は、上限を設けず運搬謝礼を支払う学区自治連合会の用途規定は、「問題ない」としている。
琵琶湖を美しくする運動実践本部の「助成対象経費」