今年の琵琶湖市民清掃で、大津市の仮置き場にごみを搬入したパッカー車が、野洲市の発行した一般廃棄物の許可証を車体に付けていたことが、新たに明らかになった。当日は大津市環境部の幹部が現場で立ち会っているが、作業を続行させている。一方、野洲市の担当課は、「大津市の処分地に、野洲市のごみが投棄されたのではないかと誤解を招く恐れがある」として、この業者に対して行政指導することにしている。
野洲市の許可証(ステッカー)を貼って搬入した車両は、瀬田北学区の自治連合会が依頼した業者。市民が集めたごみを受け入れる大津市の仮置き場へ、無袋のごみを積み、数台が連なって入ってきた。
これらのパッカー車が仮置き場に入ってきた際、大津市環境部政策監の西村秀徳氏が現場に居合わせた。しかし、西村氏はこの事態を全く問題にせず、パッカー車の運転手らに説明を求めていない。
大津市の対応とは対照的に、野洲市環境部はこうした事態を重く見ている。担当者は「業者へ事実確認をする。野洲市の許可証を貼ったパッカー車が他市で処分するのは誤解を招く。指導したい」と話している。
瀬田北学区では、2012年と2013年も、同じこの業者にパッカー車7台を依頼して、14万円を謝礼金として現金で支払っている。