2016年6月19日は雨天の中、琵琶湖市民清掃を決行したが、4年前は雷注意報が発令されていたのに強行した。2012年7月1日。情報公開請求して開示された当時の実施結果報告書によると、ある学区の自治会役員1人が意見を述べていた。
文書にはこの役員が「全体的に降雨のため、参加人数が少なく作業が大変であった。また、『雷注意報』が発令中であったなど、本部の実施決定方法に疑問が残る。スケジュールをこなすための行事に過ぎないと意見があった」と発言していた。
実施要綱の内容を変えても、大津市と「琵琶湖を美しくする運動実践本部」の姿勢は4年後も変わっていない。市民の安全面より、スケジュールをこなすことだけを重視したことになる。
2012年当時は、自治会長の判断で、7月1日の清掃をやめて、7月8日に延期を決めている自治会が52あった。その中には、和邇学区の10自治会が含まれている。
和邇学区の安孫子自治連合会長は当時、上部団体の大津市自治連合会長を務め、実践本部の本部長でもあった。自らの地元自治会では、雨天延期を決めておきながら、実践本部長の立場では、大津市全体として琵琶湖市民清掃を強行していたことになる。つまり、他の学区の住民が雷注意報の中で清掃を行うのは最高責任者として「よし」とし、地元の住民の安全だけは確保する態度をとっていた。
↓2012年琵琶湖市民清掃/延期自治会の北部搬入一覧