補助金の不適切な使い方が問題になっている琵琶湖市民清掃で、平野学区の自治連合会が2014年度、11の業者に運搬用のトラックを手配するために、82円の切手を50枚購入していたことが、情報公開請求によって開示された資料によって明らかになった。業者数に対して約5倍の切手がなぜ必要だったのかについては、市環境政策課は「領収書は添付してもらっている。使途まではわからない。関係者に郵送したということは聞いている」と答えている。
大津市に提出している収支決算書によると、4100円の切手代は、運搬用トラックを依頼するために使ったと報告されている。しかし、業者から借りたトラックは12台(12業者)で、すべて文書郵送という形で依頼したとしても、残りの切手38枚をいつ、どのように用いたのかは記載がない。2013年度は同じように、11業者にトラックを依頼するために、80円の切手を50枚購入している。

琵琶湖市民清掃では各学区がそれぞれトラックを借り上げているが、手紙で業者に依頼しているのは平野学区に限られている。

切手の購入をめぐっては、地方議員が大量に購入し、金券ショップなどで現金化していた問題が、全国各地で次々と明らかになっている。

環境政策課のチェック態勢は、大津市議会事務局とは大きく異なっている。2014年11月発行の「おおつ市議会だより」によると、大津市議会事務局は、政務活動費について「切手等の購入は使途の明らかな場合を除いて認めていません」と料金別納を原則としている。

参考資料1「2013年 平野学区自治連合会/収支決算書」

参考資料2「2013年 平野学区自治連合会/切手代50枚領収証」

参考資料3「2014年 平野学区自治連合会/収支決算書」

参考資料4「2014年 平野学区自治連合会/切手代50枚領収証」

参考資料5「2014年11月15日号 おおつ市議会だより/政務活動費について」

市議会だより/政務活動費の制度運用