大津市の伊藤康行副市長らが伊香立学区自治連合会からコンパニオン接待を受けていた問題で、会場となった琵琶湖グランドホテルにおける飲食費、40人分計24万円を大津市が負担していたことが、情報公開請求の資料で明らかになった。費目は食料費。この懇親会は大津市主催だが、伊香立自治連がコンパニオン代を支払っている。大津市の出席者の中には、コンプライアンス推進課を束ねる総務部の上野隆平部長も含まれていた。上野氏は当時、環境部の部長を務め、自治会への迷惑料を決める委員会の責任者の1人でもあった。
現総務部長や環境部長もコンパニオン接待
問題となっている懇親会は、2015年3月27日の伊香立学区の環境整備委員会。会議の後、琵琶湖グランドホテルでの懇親会に移行している。出席した市職員の説明によると、会議は地元主催で、それに続く懇親会は大津市の主催という。コンパニオンは伊香立自治連が呼び、約4万円を支払っている。
2次会はスナックで
出席者は、伊香立学区の環境整備委員30人と、大津市側10人の計40人。大津市からの出席者は、伊藤康行副市長、上野隆平環境部長(現総務部長)、増田伊知郎企画監(現環境部長)らと、施設整備課の職員だった。2次会のスナックには、伊藤康行副市長ら市職員9人と、伊香立学区自治連のメンバーが参加している。
回数が多くて覚えていない
大津市は、琵琶湖ホテルでの大津市自治連合会との公金飲食を、毎年、繰り返してきた。それだけでなく、伊香立学区自治連合会との懇親会費も、市民の税金を使った公金から支出していた。大津WEB新報が、担当職員に懇親会について問い合わせると、年何度も行われているので、いつのことを指しているのかすぐには答えられないとした。回数が多すぎて覚えていないという。
「懇親会廃止」を通達した総務部長が出席
2016年秋に、メディア各社の報道、そして、市民からの批判の声を受け、上野総務部長は「自治会との飲食を伴う懇親会」を廃止にすると、各部へ通達を送った。しかし、懇親会廃止を厳命した総務部長が、コンパニオン接待を受けた会の当事者として出席していたことに、市民の批判がますます高まりそうだ。
↓食糧費支出の起案書/2015年3月27日琵琶湖グランドホテルの懇親会
↓大津市参加者名簿
↓大津市伊香立学区環境委員会と大津市の懇談会(座席表)/琵琶湖グランドホテル「京錦」
↓伊香立学区自治連合会の会計資料