補助金の不適切な使い方が問題になっている琵琶湖市民清掃問題で、晴嵐学区自治連合会では、運搬業者にビールなどを配っていたことが、7日までに明らかになった。清掃日に弁当9人分、翌日にも弁当30人分を注文し、集積運搬作業の協力者の間で2日間も飲食をしていた。さらに、9つの運搬業者に「報償金」名目で現金合計4万5000円や、ビール2ケースを提供していたことも分かった。
その一方で、実働部隊として清掃作業に当たった一般住民に対しては、飲み物などの提供はゼロ。一部の役員と業者のためだけに、経費を使っている。 当時、晴嵐学区自治連合会長の目片允章氏は、「実践本部」の幹事で、大津市自治連合会の副会長を務めていた。市の財政状況をよく知る立場にありながら、こ うした支出を自ら繰り返していたことになる。
2014年12月26日の京都新聞によると、市環境政策課は「飲酒運転を誘発する可能性があり、ふさわしくない」と自治連に改善を求めている。2012年 と2013年の収支決算書には「ビール代」の記載もあったが、黙認してきたことになる。市環境政策課の担当者は「当時は、良識の範囲内という認識であった。ビールは持ち帰っていただいているはず」と釈明をしている。
資料2「2012年 晴嵐学区自治連合会(7/3、30人分弁当代)領収証」
資料3「2012年 晴嵐学区自治連合会(7/1、9人分弁当代)領収証」
資料4「2012年 晴嵐学区自治連合会(運送会社への報償金)出金伝票
資料7「2013年 晴嵐学区自治連合会(7月8日、26人分 弁当代)領収証
資料8「2013年 晴嵐学区自治連合会(7月7日、9人分 弁当代)領収証