2017年度の琵琶湖市民清掃で、長等学区自治連合が、食糧費として10万円近い飲み物代を、会長が経営する店舗の「(株)しみず」の領収証で計上していたことが、情報公開制度で入手した資料からわかった。大津市から長等学区自治連へ支出している補助金は年間13万円で、補助金の約75%を支払っていたことになる。会長は2016年度、琵琶湖市民清掃を主催する団体の本部長を務めている。長等学区自治連は以前から不明朗な会計処理が問題化しており、大津WEB新報も報じている。

飲み物1254本

2017年度の報告書を見ると、ペットボトルのお茶80円を1,224本、缶コーヒー100円を30本、合計1,254本を97,920円で、会長自らが経営する店から購入している。手書きの納品書と領収書しか添付されておらず、メーカー名などの記載はない。原資は大津市から受け取る補助金。2016年度も70,200円の飲み物代を、同じ店に支払っていた。

配布先は不明

補助金で購入した1,254本の飲み物を、どこの自治会に何本配布したのかを示す報告書はない。同学区の清掃参加者数は、例年1,500人前後。2016年度の琵琶湖市民清掃の「助成金要綱」には、支出にあたっては、必要性、公平性を十分に考慮するようにと注意書きがある。

過去も杜撰な会計業務

大津WEB新報が記事「市民清掃№12」で報じたが、2012年度と2013年度の琵琶湖市民清掃で、長等学区の自治連合会は「食糧費」の名目で、明細のないまま弁当代などを、複数年計上していた。書類上は毎年約4万5千円を、会長自身が経営する店へ支払っている。しかし、商品名などを示す明細がなく、極めて杜撰な会計業務を繰り返していた。

各自治会へ2ダース51箱を配達?

ペットボトル入りの飲み物をわざわざ1店に1,250本も注文し、2ダース入り51箱を各自治会までトラックで配達したのか、信憑性に疑問が生じている。各自治会が最寄りのコンビニやスーパーなどで購入するのが最も一般的だ。

↓過去の参照記事
参加者不明、飲食の明細なし/長等学区自治連合会の収支決算書

http://otsu-shinpou.info/web/?p=826

 

↓2017年度琵琶湖市民清掃/長等学区自治連合会の収支決算書/飲み物代97,920円

↓2016年度琵琶湖市民清掃/長等学区自治連合会の収支決算書