大津市公園緑地課の説明が二転三転している、公園の危険遊具の修繕問題で、大津WEB新報が情報公開請求するまで、「修繕予定一覧」を2か月以上更新していなかったことが分かった。担当職員がこうした事実関係を認めた。公園遊具の情報を市民に広く伝えようとする姿勢は見られず、大津市ホームページには掲載していない。市民は依然として、どこの公園でいつから遊具が使えるようになるか知らされていない。

公園緑地課の担当者は、「10月31日に情報公開請求があったので、その日までの分の修繕計画を作成した」と話している。今回、開示された資料の中には、もう一つ、8月24日に作成された「修繕予定一覧」があった。しかし、その後は更新されておらず、情報公開請求を受け、同日付で新たに修繕予定一覧を作成した。

公園緑地課が急場しのぎで作成した「ハザード3都市公園遊具の対応状況」によると、10月31日時点で、大津市が12基、市から業務委託された大津市公園緑地協会が70基を修繕し終えた。「ハザード3」と認定された危険遊具は当初156基に上っており、約半数の修繕が完了したことになる。これとは別に14基が撤去済み。

公園緑地課は、各地域の修繕予定時期の一覧も作成している。しかし、ホームページや「広報おおつ」などで、市民への告知はしていない。

越直美市長は「子育てと教育を最優先し、子どもの未来が輝く大津へ」をマニフェスト(公約)の第一に掲げている。