【ポイント】
- 大津市自治連合会は、滋賀県自治連合会(県自治連)に加入していますが、その実態はさらに不透明です。
- 県自治連に加入しているのは、大津市のほか、近江八幡市、守山市、栗東市、竜王町の5市町の自治連合会のみです。しかし「県」レベルの組織を名乗っています。
- 大津市自治連から、県自治連へ、会費として年間10万円を支払っています。
- 2012-13年は、大津市自治連合会が県自治連の幹事を務めていました。
- 活動の目的は「地域住民の福祉の向上」。
- 活動内容は、総会や研修会、懇談会を琵琶湖ホテルで開くなど。
- しかし、住民はこれらの活動をほとんど知らされていません。そもそも、このような組織が必要なのでしょうか?
【詳細】
滋賀県自治連合会(県自治連)という組織の実態が不透明である。加入しているのは、大津市、近江八幡市、守山市、栗東市、竜王町の5市町の自治連合会だけで、草津市や長浜市などは既に退会している。大津市自治連合会も加入しているが、県自治連の活動や収支を全く明らかにしていない。
活動内容といえば、表彰式と総会を琵琶湖ホテルで開催(6月)、全国自治連合会の表彰式典に参加、ホテルでの研修会と懇談会を年1回開催するなど。住民に開かれた形ではなく、内輪の集まりという色彩が濃い。大津市自治連も頻繁にホテルで表彰式典を開催しているが、それだけでなく、県自治連でも同じようにホテルで表彰式典を開催していることになる。
県自治連の目的は「住民自治組織の円滑な運営発展に努め、もって地域住民の福祉の向上と豊かな地域社会づくりに寄与する」である。しかし、この目的と、内輪の集まりが中心の活動内容とが、合致していない。県自治連も、そこに参加している大津市自治連も、県知事連の活動内容を積極的に住民に伝えようとしていない。
大津市自治協働課は、公務の時間に、県自治連の事務代行していたのに、県自治連の出納関係の資料を複写もしていなかった。そして、自治協働課は、関係資料の全てを大津市自治連の事務員へ、さらに、事務員は次の幹事(近江八幡市自治連合会)に引き渡したと説明している。