大津市の補助金(迷惑料)を使った“研修旅行”で、伊香立学区自治連合会などの13人は、岐阜県の中津川市役所の視察が本来の目的なのに、名古屋のビアパーク(名古屋ブルーズハウス)に立ち寄ったり、天竜舟下りをしたりしていたことが情報公開請求の資料により明らかになった。総額は約74万円で、1人当たり約5万3千円。夜は長野県内の温泉宿に宿泊しており、極めて“観光”“遊興”の色彩が濃いことが分かった。

問題になっているのは、大津市が支出している地区環境整備事業の自治振興事業補助金。旅行会社が発行した明細書によると、2014年11月の1泊2日のツアーに13人が参加した。一行は日曜日の11月16日に貸切バスで出発、名神高速道路を使って名古屋にあるビアパーク(キリンビール名古屋工場)へ直行。隣接するレストラン「名古屋ブルワーズハウス」で昼食をとっている。

約74万円のうち、宿泊費や昼食代など約48万円について、大津市は補助金の対象外としている

名古屋ブルワーズハウス

http://www.daisyo.co.jp/whatsnew/new_img/menu/bw/top.html

その後、長野県飯田市へ。天竜川の急流で、船頭付きの木造舟に乗り、約6キロの川下りを楽しんでいる。1人2400円の乗船代も補助金から支払っている。

豪快天竜舟下り

https://www.youtube.com/channel/UC1yQ-tIpcw-Kdy–bLub-yg

研修の目的地は、岐阜県の中津川市役所だが、1日目は立ち寄らないまま、夜は長野県南部の名湯、昼神温泉へ。温泉旅館「湯多利の里 伊那華」に宿泊し、宴会、カラオケ付きの二次会を開いている。「伊那華」は露天風呂、サウナなど多種多様な温泉設備が整い、人気を集まる温泉宿。

昼神温泉・伊那華HP

http://www.inaka-hirugami.jp/facilities/

伊香立学区自治連合会から研修後の報告書などは提出されておらず、中津川市役所で何を行ったかも明らかになっていない。しかし大津市は、このような旅行が単なる観光や遊興ではなく、公益性があると判断し、補助金を支出している。

 

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