情報公開制度の窓口、市政情報課が市庁舎本館1階から新館7階へ移る計画が明らかになった。大津市の越直美市長は、1期目の公約「5つのスマイルプロジェクト」の中で、徹底した行政改革を行うために、市民への情報公開と情報発信を進めるとしていた。しかし、2期目の当選直後、越市長は、市政情報課を市庁舎の奥まった場所へ移設することを容認した。
大津市の市政情報課は、市民が最も多く行き交う本館1階にあり、市政に関する資料や情報を提供している。大津市は「市民のみなさんの市政への参加と理解・協力を得て公正で信頼される市政運営に努めるため、公文書の公開と市政の情報提供を行っている」としている。徹底した行政改革を進める上で、市民への情報公開は必須の条件。しかし、新館7階へ移設することにより、情報提供の場が市民の目に触れにくくなる恐れがある。
市役所内の部署配置を管轄する管財課は「市政情報課の場所には、障害福祉課が移ってくる。2016年4月から『障害者差別解消法』が施行される。車イスの利用者にとって1階のほうが行きやすい」と説明している。
↓越直美市長の1期目「5つのスマイル・プロジェクト」