大津市は琵琶湖市民清掃の運営方法を大幅に変更し、今年から3週に分けて実施することを決めた。しかし、大津市は40年以上も、1日の一斉清掃という形に固執し、大津市自治連合会が主体となった団体(琵琶湖を美しくする運動実践本部)に補助金を支出して続けてきた。弊サイトの取材に対しては、分割して実施しないのは「市民からの声がない」「実践本部が(提案を)却下した」などと説明していた。なぜ分割実施に突然切り替えたのか、大津市は説明責任が求められている。

弊サイトは昨年8月、廃棄物減量推進課に対し、ごみの収集・運搬に業者を使うよりも、数回に分けて実施して、市のパッカー車を稼働させた方がよいのではないかと、問い合わせていた。これに対して担当者は、主催する「琵琶湖を美しくする運動実践本部」が、分割して実施する案を却下したと、自らの責任を転嫁。さらには、分割実施を求める「市民からの声がなかった」と述べていた。

廃棄物減量推進課とのやりとりは以下の通り。

 

過去の取材(2014年8月25日)/廃棄物減量推進課

一斉に清掃するので、市のパッカ―車が足りない、各学区で手配せざるえないという職員の説明に対して・・

ー琵琶湖市民清掃で、業者に頼むお金がかかるのであれば、日を分けて清掃したらどうなんでしょうか?(市のパッカ―車を稼働させるため)

職員「一時、そういう話が出たときもありましたけど、実践本部で却下されました。そして、分けてほしいなど市民の皆さんからの声もありませんでしたから」

ー声あげても、自治連合会で出ないだけなのでは?

職員「今まで、そうした声は聞いたことがありません」

ー市民の声がなかったから、ずっと変わらず今のやり方だったと?

職員「そうです。市民の皆さんから声が上がってませんから、今のままでいいと思っているのではないですか」