2016年度の琵琶湖市民清掃は、過去の5倍も費用がかかっていたことが、弊サイト独自の調査により明らかになった。大津市から運営費として支出している補助金は、550万円。2015年度までは収集・運搬費はその中に含まれていたが、今年度はそれとは別に、4つの業者と、琵琶湖市民清掃の収集・運搬業務を締結している。委託金は2,250万円で、補助金550万円との総額は2,800万円にもなる。
2015年度までの補助金も、約550万円なので、今年度の費用の総額は、過去の約5倍にものぼる。大津市は、市の車両を使わず、業者へ委託した理由として「限られら時間内に各処理施設へ運搬する必要があるため」としている。ところが、琵琶湖市民清掃で集められるごみは、雑草や枯れ葉などが大部分を占める。なぜ当日、急いで回収・運搬しなければならないのか、さらなる検証が必要だ。
大津市と任意団体「琵琶湖を美しくする運動実践本部」は今年4月、琵琶湖市民清掃の実施要綱が変わることを、市民に積極的に告知した。実施日を3つに分けて市が収集するなど、制度を改善する姿勢を明らかにした。
しかし実際は、経費が過去の5倍にも膨れ上がっていたことになる。こうした大幅な支出増加について、大津市は「広報おおつ」やホームページなどで知らせていない。
↓2016年度 琵琶湖市民清掃の収支予算書(収入)
↓琵琶湖市民清掃ごみ収集運搬業務委託(総額2,250万円)