琵琶湖市民清掃を主催する任意団体「琵琶湖を美しくする運動実践本部」が、過去の活動で数々のルール逸脱があったと、約160人が参加した会議の席上で初めて認めたことが、内部資料で明らかになった。無袋のごみや、事業系のごみなど、市民が集めた以外のごみが運び込まれていた。大津WEB新報はこれまで、こうした疑いがあることを再三指摘してきた。大津市の管理責任があらためて問われている。
この会議は今年3月、大津市役所内で開かれた実践本部の臨時総会。当日の議事録によると、参加した学区自治連合会長や団体関係者などに対して、副本部長で事務局長の真下氏が、運営のルールである「実施要綱が徹底されていなかった」との認識を示した。その上で「ごみは分別して全てごみ袋に入れること」や「家庭や事業場、その他の公共的場所以外のごみは持ち込まないこと」などを求めた。
さらに真下氏は「ルールを守ることで、市民清掃のごみは減る」と発言。過去の琵琶湖市民清掃では、市民がボランティアで集めたごみのほかに、ルール違反のごみが持ち込まれていたため、扱った総量が増えていた事実を認めた。
毎年、琵琶湖市民清掃で集められたごみの総量が公表されているが、実際は市民が集めたごみだけではなく、事業系のごみなどが加算されていたことになる。
臨時総会は、例年行われる5月の総会では実施要綱の変更を周知させる期間が不足するという理由で、3月11日に開催された。