大津市南部の12学区の自治連合会で構成される大津市南部自治連協議会は、福祉の増進という本来の目的から外れ、大戸川ダム工事や道路建設を要望するための会合と懇親会が活動の中心であることが、情報公開請求資料によって明らかになった。住民には活動の実態がまったく広報されておらず、活動には不透明な部分が依然多く残されている。
南部自治連は目的として「地域の発展と住民福祉の増進に寄与する」ことを掲げている。しかし、南部自治連の重点要望として第1ページに取り上げているのは、国土交通省への大戸川ダム建設事業の推進に関する要望で、それ以外でも、道路整備の関するものが多数を占め、「住民福祉の増進」とは直接関係のない内容が並んでいる。
南部自治連は、要望書を提出するための会議と懇親会を繰り返している。収支決算書によると、年会費2万円を12の学区自治連合会から徴収。さらに、ロイヤルオークホテルで懇親会を年に複数回開き、参加者から6千円から1万円の負担金を徴収している。大津WEB新報の独自取材による関係者の話では、住民の会費で運営している各学区自治連合会の会計から、懇親会費を捻出している会長もいた。
南部自治連は次の12学区自治連の代表者で構成されている。富士見、晴嵐、石山、南郷、大石、田上、上田上、青山、瀬田、瀬田北、瀬田南、瀬田東。
↓2013年南部自治連協議会の重点要望
↓2013年南部自治連協議会から、大津市長宛の懇親会の案内文
↓2009年大津市南部自治連協議会の収支決算書
↓2010年大津市南部自治連協議会の収支決算書
↓2011年大津市南部自治連協議会の収支決算書
↓2012年大津市南部自治連協議会の収支決算書