大津市の越直美市長は、10月5日の定例記者会見で、アベノミクスや小泉純一郎元首相の政策を支持する発言をしていたが、9か月前の市長選では、民主党(現:民進党)の国会議員や、連合滋賀の幹部らから応援を受けていた。政治的な“変節”の理由を、越市長は有権者に説明していない。

10月5日に行われた定例記者会見で、越市長は「安倍政権はそのような規制緩和や経済、アベノミクスといったことを進めるべきだ」と持論を展開。「移民の問題や労働の問題など、そのような部分の規制緩和をしないと、根本的に何も変わらない」、「小泉さんみたいに規制緩和であり、民営化であり、小さい政府をつくるためのことをどんどんやるべきだと思います」などと、“新自由主義”の考え方を披露した。

一方、再選を目指した今年1月の市長選挙で越市長は、民主党で地元選出の川端達夫衆院議員、田島一成衆院議員、推薦している連合滋賀の中島徹副会長のほか、嘉田由紀子前知事らが応援に駆け付けていた。

越市長は選挙期間中、「10年、20年後を見据え、住み続けたい大津をつくる」、「公立幼稚園で3歳児保育を実施し、自宅で最期を迎えられるよう訪問医療を充実」、「観光客誘致で経済を活性化させ、交通不便地の解消で持続可能なまちをつくる」などと訴えていた。しかし、安倍政権や与党・自民党が推し進める、アベノミクスなどの政策への支持は表明していなかった。

↓2015年12月17日/滋賀報知新聞/大津市長選へ

http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0019926

↓2015年12月12日/京都新聞/民主滋賀県連は越氏支援 大津市長選

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20151212000119

↓2016年1月3日/京都新聞/大津市長選、出馬予定4人が討論 まちの将来像議論

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20160103000070