大津市の越直美市長は、利害関係者でもある「自治会との懇談会」を飲食を伴わない形にするという方針をわずか半年で撤回し、今年5月10日に行なわれた大津市自治連合会の懇談会に、市幹部らと出席していたことが情報公開請求の資料より明らかになった。昨年11月の記者会見で越市長が自ら述べた「飲食を伴わない懇談会をしていきたい」という方針を、自身の手であっさり覆した形だが、市民に対する説明は果たされていない。

大津WEB新報が入手した「5月の定例記者会見の会見録」によると、中日新聞記者からの「5月10日の飲食を伴う自治連合会の懇親会に、市長は参加されましたか?」との質問に対して、越市長は、自身と副市長が参加したことを認めた。

さらに、中日新聞の記者が「昨年、市の主催でも飲食を伴う会合は廃止して、関係団体主催でも見直しをしていこうと通知が出されていた。市長が飲食を伴うところに公務で行かれるという判断はどういった理由か?」と質問すると、越市長は「総会後というのは一つの節目であって、新しい体制になって、新しい体制のことについて話をしたりする一つの節目なので、出席を継続する利害関係団体の懇親会の事例ということで、今回出ることを判断した」と、意味不明瞭な説明をした。

↓2017年5月17日の定例記者会見/中日新聞記者の質問