大津市が公園の危険遊具を8年間放置していた問題で、今年3月に滋賀報知新聞が最初に報じた後も、ほとんど修繕が進展していないことが取材によりわかった。危険遊具156基中107基を、大津市が修繕する予定だが、11月7日時点で複合遊具10基の修繕が完了しただけにとどまっている。
大津市公園緑地課は4月、市内の都市公園の遊具156基を使用不可としてロープを張り、使用禁止にした。大津市公園緑地協会が請け負った修繕は完了したが、大津市が修繕する予定の遊具は、半年以上が経っても、そのままの状態で放置されている。小さい子どもを持つ保護者からは、諦めの声が出ている。
大津市のホームページ上では、危険遊具の一覧を掲載しているが、いつ、どこの公園の遊具を修繕するかという具体的な計画は、市民に一切知らせていない。
使用禁止のまま放置されている理由について、公園緑地課の担当者は「6月の議会で1090万円の予算がつき、7月になってから、各遊具の見積りをとった。遊具メーカーに確認をとってもらっていたので時間がかかった。年末までに修繕を完了したい」と話している。
公園緑地課では、危険遊具の修繕計画というものは存在せず、進捗状況を現在、まとめている段階という。
大津WEB新報が「修繕計画」を情報公開請求すると、公園緑地課の担当者は、「ご指摘をいただいたので、ホームページでお知らせする方向で検討したい」と話している。大津WEB新報は、「修繕計画をホームページに出さないのか?」と7月にも同じことを質問したが、担当者は「検討したい」と答えていた。公園緑地課は半年以上も検討し続けている。
↓「いつ使える?」/半数は修繕予算なし/公園の危険遊具放置問題/市長関連№70
http://otsu-shinpou.info/web/?p=14368
【お詫び】
11月8日付で発信した際、「大津市の修繕予定の全遊具数は、156基中85基」と誤って報じました。正しくは「156基中107基」でした。確認が不十分でした。お詫びして訂正します。