地区環境整備事業(迷惑料)の1.5億円が違法とする住民監査請求に対する大津市監査委員によるヒアリングが1月7日、大津市役所内の会議室で開かれた。代理人の折田泰宏弁護士と共に出席した、大津市在住の加藤英子さんは「しっかり(監査を)やってください」と、4人の監査委員に対して強く訴えた。ヒアリングは約1時間30分に及んだ。
まず代理人の折田弁護士が、詳細な資料を基に、補助金の違法性を監査委員に説明。監査委員(非常勤)でもある清水ひとみ市議と杉山泰子市議の2人に対して、加藤さんは「市議会議員は手当(下記の別表を参照)をもらっている。市民がこれだけの資料を集めるのにどれだけの労力がかかるのか、わかってますか。税金をみんなに平等に使ってほしい。そういうことをするのが議員の仕事。しっかり仕事してください」と求めた。さらに「票ばかり集めるのが仕事ではない」「しっかりやってもらわなければ、死ぬまでに議員の半減運動でもしようかと思うわ」と一喝し、2人の市議が苦笑いをする場面もあった。
ヒアリングが進むにつれ、「大津市はどんどん悪くなっている」「民間やったらそうはいきません」「山田市長は『やりまっせ』と約束を交わしたのに、大津市は変わっていなかった」と加藤さんのボルテージも徐々に上がっていった。
代表監査(常勤)の村嶌良弘氏は、大津市教育委員会を退任後、2004年4月から代表監査委員に就任。市長に任命され、11年間、代表監査を務めている。加藤さんらが監査請求を起こした2000年前後の状況を熟知しており、「加藤さんの思いは十分わかります」と応じた。
氏名 | 選出区分 | 就任年月日 | 備考 |
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むらしま よしひろ 村嶌 由弘 |
識見(代表監査委員) | 平成24年4月1日 | 常勤 |
しげもり あきひこ 重森 昭彦 |
識見 | 平成24年12月20日 | 非常勤 |
しみず ひとみ 清水 ひとみ |
市議会議員 | 平成27年5月15日 | 非常勤 |
すぎやま やすこ 杉山 泰子 |
市議会議員 | 平成27年5月15日 | 非常勤 |
<関係法令>地方自治法第195条・196条・197条
別表第1(第2条、第3条関係)
市議会議員
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月額 563,000円
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大津市職員等の旅費に関する条例による市長等の旅費相当額。ただし、特別車両料金及び特別船室料金は、支給しない。
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市議会議員のうちから選任された監査委員
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日額 23,500円
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同上
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