琵琶湖市民清掃の実施要綱が今年度(2016年度)から大幅に変更された。昨年(2015年度)の実施要綱と比較しながら、数々の疑問を明らかにしていく。(文書上、今年度から加えた文面を赤枠で囲んである)

解説シリーズ第2回は、要綱の「実施日」に書かれた、3回に分けて実施するとした内容。大津市と「琵琶湖を美しくする運動実践本部」は、「実施日を分けたほうがいいのではないか」という市民の提案を退け、36学区の一斉清掃にこだわってきた。それも43年の長い期間だ。なぜ今年から急に、大津市と実践本部は、実施日と地区の分散を言い出したのか。過去と同じやり方を続けられない、不都合な事実が隠されているからではないか。

実施要綱によると、36学区全体での一斉清掃をやめて、3回に分けての実施日を掲げている。6月19日の第1回は、唐崎や瀬田などの12学区で、6月26日の第2回は、和邇や坂本などの14学区、7月3日の第3回は、伊香立や大石などの10学区である。

2016年の実施要綱には、43年間も一斉清掃にこだわってきたのに、分割して実施することになった経緯は一切触れていない。

↓2016年度 琵琶湖市民清掃実施要綱

平成28年度 琵琶湖市民清掃実施要綱_赤枠2

↓2015年度 琵琶湖市民清掃実施要綱

平成27年度 琵琶湖市民清掃実施要綱_01