琵琶湖市民清掃の最終日の7月3日、越直美市長が南郷学区を訪れていたことが分かった。大津市ホームページの「市政日記」に掲載された。南郷地区は、市長の地元である。琵琶湖市民清掃は6月19日と6月26日にも行われたが、越市長の「市政日記」では、全く触れられておらず、6月29日付の大津WEB新報で取り上げた。
「市政日記」は7月3日付。掲載された関連写真は3枚。越市長は青色系の上下作業服姿。白いベースボールキャップに大きめの長靴を履いている。雑草を集めている市民に話し掛ける様子などが写っている。記事のタイトルには「南郷学区他」としているが、文章や写真からは訪れた場所や時間は特定できない。
ホームページの「市政日記」は、越市長が参加したイベントなどを取り上げている。2年前(2014年)の「市政日記」では、第49回の琵琶湖市民清掃で、南郷地区の清掃場所を巡回して市民に声をかけ、荷卸し場所でステッカーを貼って誘導などを行ったとPRしていた。
大津WEB新報が取材した2015年の琵琶湖市民清掃の仮置き場では、「越市長が来られて、すぐ立ち去った」と現場にいた職員が証言している。
【解説】
2014年の「市政日記」で、越直美市長は、市政日記に荷卸し場(仮置き場)の写真をつけて、市政日記に掲載した。琵琶湖市民清掃の補助金問題が取り上げられる前である。
2015年の「市政日記」では、琵琶湖市民清掃のことは一切触れられていない。琵琶湖市民清掃の補助金問題がメディアで取り上げられた後である。当日、大津WEB新報が仮置き場で取材中だったが、市長が現れたのを気付かなかったほど、一瞬で立ち去った。
2016年の「市政日記」では、第1週、第2週は触れず、第3週の琵琶湖市民清掃で市民に声をかけたと掲載している。行き先は、南郷地区他としているが、南郷以外の場所は明記されていない。大津WEB新報が「市長のイメージ戦略の1つにすぎないのでは」と疑問を投げかけた直後のことである。
公務として出ていながら、2015年の「市政日記」だけ、琵琶湖市民清掃の激励の様子を掲載しなかったことになる。
↓2016年度・越直美市長の「市政日記」より