補助金の不適切な使い方が問題になっている琵琶湖市民清掃で、伊香立学区では2012年に、市民のボランティア清掃とは直接関係がない、コピー用紙などの事務用品を購入していたことが、情報公開請求で開示された資料により、明らかになった。
開示された資料によると、事務用品の購入には、大津市役所の出先機関である伊香立支所の「支出調書」が使用され、支所長が捺印して支出を承認した形になっていた。伊香立学区では、支所が任意団体である学区自治連合会の会計事務を担っているとみられる。

学区自治連合会が購入したのは、コピー用紙(4000円)のほか、電卓、写真用紙400枚(2000円)、フォトプリンターインク2個(計7000円)など。翌2013年にも、A4用紙1ケースと布ガムテープ5個、ロープ4個などの事務用品が購入されていた。

琵琶湖市民清掃は年1回行われ、通常は各学区で約1時間で活動は終了している。

事務用品の使途について、伊香立支所の支所長は「事務用品は、対象経費として認められている。問題ない」と説明している。

参考資料1「2012年 伊香立学区自治連合会/支出調書(伊香立支所長が捺印)

参考資料2「2012年 伊香立学区自治連合会/コピー用紙、電卓等の請求書」

参考資料3「2012年 伊香立学区自治連合会/写真用紙、エプソンインク請求書」

参考資料4「2013年 伊香立学区自治連合会/コピー用紙1箱など領収証」

電卓