😯2015年7月15日の琵琶湖市民清掃の記事を再掲載します。田上学区と青山学区のごみ運搬車両へ提供された整理券数の比較です。この整理券は、琵琶湖市民清掃の仮置き場へ搬入するための「通行手形」のようなものです。これさえあれば、いくらでもごみを持ち込めます。この日に限っては無料で処理してもらえます。大津市は無制限に発行しています。そのため、田上学区では、55台を申請して、50台の車両が搬入しています。一方、青山学区では5台分を申請して、パッカー車2台が搬入しています。参加者数は、青山学区のほうが多いのに、集めた袋数は田上学区が青山学区の4倍でした。田上学区の住民は、どれぐらいの時間、清掃をしていたのでしょうか? 搬入車両は、市民清掃のごみを運ぶ業者だけでしょうか? こんな実態でも大津市は「問題なし」としています。 😯
搬入整理券は自己申告/市が無制限に発行/田上学区は55枚も申請/市民清掃№31
琵琶湖市民清掃で事務局の大津市環境政策課が、ごみを運ぶ運搬車両の整理券を、各学区の自治連合会の求めるまま無制限に発行していたことが、15日までに分かった。世帯数に不釣り合いな過大な台数(枚数)が特定の学区から申請されても、自己申告通り認められている。主催団体「琵琶湖を美しくする実践本部」と、その事務局が置かれている環境政策課が一体となって、杜撰な運営態勢をとっていることが明らかになった。
各学区の自治連合会は、使用する車両台数を「計画書」に記載し、環境政策課に申告すれば、整理券を事前に受け取れる仕組みになっている。環境政策課は整理券の発行枚数に上限を設けていない。
例えば、青山学区と田上学区。両者を比べてみると、田上学区はごみ袋の数がそもそも不自然に多い上、搬送車両の数も突出していることが分かる。2013年の参加者数で比べると、青山学区は2831人で田上学区の2508人を上回っている。しかし、整理券の申請は青山学区が5枚だったのに対し、田上学区は55枚を申請。当日の記録を見ると、青山学区が1560袋をパッカー車2台で運搬して済んでいるのに対し、田上学区はごみ6386袋をダンプやトラックなど計50台で運んでいる。
つまり、田上学区は青山学区より少ない人数なのに、ごみ袋の数で4倍、車両の台数で25倍の規模を処理したことになる。
今年7月5日の琵琶湖市民清掃では、機械で伐採されたような木々が袋詰めされずに、大量に運び込まれている実態も、仮置き場の現場で確認されてい る。特定学区には過大な整理券が発行されている事実が明らかになったことで、市民がボランティアで集めた以外のごみがどこかで混入された疑いが、ますます 濃くなっている。
参考資料3「琵琶湖市民清掃 搬入車両受付台帳 7月7日(日)」
参考資料4「2013年琵琶湖市民清掃実施結果報告書(田上学区)」