大津市は市長の記者会見の内容をホームページ(HP)に掲載する際、会見場で報道機関に配布した資料を付けていないことが分かった。どのような資料を基に市長が説明しているのか、市民は知り得る術がない。HP掲載まで、際だって日数を要している問題は、弊サイトが既に指摘している。近畿地方の中核5都市に比べると、大津市長の情報開示が最も劣っている。しかし、越市長は「市長マニフェストロードマップ」の中で、「市民への情報公開・市民への情報発信」を「◎」と自己採点している。

各都市の市長記者会見をそれぞれのホームページから確認する限り、担当部署が用意した資料を基に、市長が市政の問題を説明し、報道機関の記者からの質問に答える形が一般的。大津市の越直美市長のように、自身が書いた論文の内容を定例記者会見の場で説明する例は、他の都市では見あたらない。

大津市広報課は、ホームページ掲載まで1か月以上かかることについて「主催は記者クラブなので、すりあわせに時間がかかる」と説明していた。

近畿地方にある5都市が記者会見の様子をホームページ上でどのように伝えているのか、概要は以下の通り。

↓近畿の5都市の記者会見

記者会見の当日にウェブ配信をしているのは、神戸市。リアルタイムで市政の情報を伝えている。

神戸市

http://www.city.kobe.lg.jp/information/public/media/movie/mayor/index.html

大阪市は、動画とテキスト版の両方を選択して視聴することが出来る。会見の参考資料も添付されているだけでなく、歴代市長の記者会見や、質問した記者の名前と社名も掲載している。

大阪市

http://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000348391.html

http://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000348372.html

京都市は、テーマを1つに絞り、説明資料を掲載している。

京都市

http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000204737.html

和歌山市は、説明資料を添付していないが、会見の9日後に掲載している。

和歌山市

http://www.city.wakayama.wakayama.jp/1009555/1001175/1013421.html

奈良市は、担当課が用意した資料を添付し、多いときは月2回の会見を開いている。記者の質疑応答は掲載していない。

奈良市

http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1452743845350/index.html