2016年度の琵琶湖市民清掃で、瀬田学区自治連合会が、大津市環境政策課から受け取った11万1千円の補助金から、「学区内のごみ運搬謝礼」の報償費として10万円を計上していることが、情報公開請求で開示された資料から明らかになった。瀬田学区の自治連会長は、琵琶湖市民清掃全体を仕切る「琵琶湖を美しくする運動実践本部」の2014ー2015年度の本部長を務めていた。
報告書に写真なし
瀬田学区自治連合会が作成した実績報告書によると、支払われた「学区内のごみ運搬謝礼」は、建設会社3社と11人の個人。開示された文書では個人名は黒塗りにされている。金額は1件当たり2万5千円から5千円。
報告書には、運搬車両の写真などが添付されていない。それぞれの車両が、学区内のどんな量のどこのごみをどのように運搬したか、証明できる記録がない。
建設会社3社の領収書は、2015年度まで各業者が発行したものだったが、2016年度は、ワープロで作成した同じ様式を使用している。
本部長の学区で業者への報償費を継続
大津市は2016年度、ごみ収集・運搬を2000万円以上かけて4業者に業務委託。市内の学区自治連の中で、ごみの運搬をそれ以外の業者へ依頼する例はほとんどない。大津WEB新報の調査では、瀬田学区(2014ー2015年度、「実践本部」本部長の学区)と長等学区(2016年度、「実践本部」本部長の学区)の自治連が、「学区内のごみ運搬謝礼」として、無許可業者らへの支払いを継続していたことが判明している。
↓2016年度琵琶湖市民清掃/瀬田学区自治連合会の実績報告書