【ポイント】
- 大津市自治連合会の記念冊子「60年史」は、市の補助金と自治会費で作られ、記念式典で参加者だけに配布されています。
- 市が保有する「60年史」を見たいと思い、情報公開を求めると、一部が「黒塗り」(不開示)の状態で一部だけしか公開されませんでした。
- 全部見たいので、異議申立てをすると、自治協働課は急いで「決定書」を出して、「黒塗り」部分も含めすべて公開しました。
- そもそも市が保有する文書は、市民の財産であり、「公開」が原則のはずです。担当課がいかに安易に「黒塗り」にしたかが分かります。
- 県立図書館や市立図書館に、大津市自治連合会の「30年史」「50年史」は所蔵されており、一般市民が手に取ることができます。「60年史」は、公的な図書館のどこにもありません。理由はわかりません。
- 大津市は、自治連合会へ多額の補助金や報償金を与えてますが、記録については残さないのが流儀なのかもしれません。
【詳細】
大津市自治連合会の「60年史」の情報公開を求められた大津市は、今年3月、市幹部などの顔写真などを黒塗り(不開示)にして、部分公開した。公金で制作した記念誌をなぜそのまますべて公開しないのか、理由は判然としない。
過去の記念誌「30年史」や「50年史」は、県立図書館や市立図書館で貸出していることも判明した。同じように情報公開を求められた大津市議会事務局は、「60年史」を「黒塗り」一切なしで、ありのまま公開している。
担当の大津市自治協働課は、「黒塗り」部分に対する異議申し立てに対して、あっさり全面公開に切り替えた。
自治協働課が安易に「黒塗り」にしていた実態が明らかになった。
参考記事1「自治連合会長の顔写真が不開示に/市幹部の顔も黒塗り/市自治協働課/大津市の情報公開№1」
参考記事2「越市長以外は黒塗り/60周年記念誌の集合写真/市議会はありのまま公開/大津市の情報公開制度№2」