大津市と市議会の情報公開に対する姿勢の違いは、「大津市自治連合会60周年記念誌」の公開決定が違う問題でも起きた。各学区自治連合会長と越直美市長が一緒に収まった記念写真を、大津市自治協働課は顔の部分を黒塗りにして開示したのに対して、大津市議会事務局はありのまま全部公開した。情報公開請求に対する対応で違いが明らかになった。

公開の内容が両者で異なったのは、2013年3月26日に琵琶湖ホテルで開催された「大津市自治連合会の定例会」で、越市長と一緒に各学区自治連合会長が記念撮影をしている集合写真の1枚。この写真を、2014年に開催した「大津市自治連合会60周年記念事業」の記念誌に掲載した。

集合写真に写っている総数は39人で、学区自治連合会長だけでなく、副市長や市職員も含まれている。自治協働課は、越市長以外の人物の顔写真を黒塗りにした。一方、市議会事務局は、集合写真を包み隠さずそのまま公開した。

自治協働課は、顔写真を黒塗りにした理由について、「個人に関する情報であって、特定の個人を識別することができる」とした。

参考記事1「自治連合会長の顔写真が不開示に/市幹部の顔も黒塗り/市自治協働課/大津市の情報公開№1」

参考資料1「60周年記念冊子/自治連合会と市職員の記念撮影写真」大津市自治協働課の黒塗り部分公開

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参考資料2「60周年記念冊子/自治連合会長と市職員の記念撮影」大津市議会事務局の公開

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