大津市の越直美市長が10月5日に行った定例記者会見の詳細が、情報公開請求によって明らかになった。全文はA4判で18頁。今回は、12頁から13頁まで掲載した。

記者会見の中で、「移民については、一方では、病気などを含めてテロの問題等々、色々な問題も明らかになっていると思いますが、そのことについてはどのようにお考えでしょうか」と記者に質問され、越市長は「この論文(※注)の中にヨーロッパの問題が入っていますが、やはりそのような懸念はあるが、私自身の認識としては、日本の人口減少に伴う問題というのはそれを超える大きな問題であるという認識です」と答えた。

さらに、「安倍政権はそのような規制緩和や経済、アベノミクスといったことを進めるべきだ」、「移民の問題や労働の問題など、そのような部分の規制緩和をしないと、根本的に何も変わらない」、「小泉さんみたいに規制緩和であり、民営化であり、小さい政府をつくるためのことをどんどんやるべきだと思います」と答えた。

2016年1月の市長選で、越市長が掲げたマニュフェスト「6つのスマイルプロジェクト」のどこにも「移民政策」や「規制緩和」の言葉は出てこない。大津市議会でもほとんど取り上げられていない。

※越市長が話した「論文」とは、市政記者クラブの記者へ配布した資料の1つ。市長自身がオーストラリアの「EAST  ASIA  FORUM」という雑誌に寄稿した内容を、記者に紹介したいとして、記者会見の冒頭に説明している。

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