大津市の越直美市長は、11月13日に市の主催で開いた「まちづくりフォーラム」について、2日前の11日の定例記者会見で、まったく取り上げていなかったことが、記者会見録で明らかになった。市の総合計画を議論する機会だが、越市長は記者会見でのPRを怠った。このフォーラムには一部の市民が参加したが、「総合計画」の資料は配付されなかった。

「まちづくりフォーラム」は、行政内でも最上位に位置づけられている「大津市総合計画」と「大津市都市計画マスタープラン」について議論する場。市役所内の会場では、越市長のほか、大津市自治連合会長の清水耕二氏や計画に携わった大学教授らが登壇。一般市民約120人が参加した。

越市長は席上「市民の声は反映されているのかという、合意形成をどういうふうにしていくかが重要」、「市の状況や人口減少の問題など市民の皆さんに徹底して情報開示していく」、「市民の皆さんへ問題を提示して、一緒に解決策を考えていきたい」と語った。

ところが、越市長は過去の記者会見で、「総合計画」については一度も触れたことがない。11月11日の記者会見でも、「総合計画」を議論する場である「まちづくりフォーラム」について、まったく言及しなかった。

さらに、「まちづくりフォーラム」の会場では、「次期大津市総合計画」に関する資料を、参加者に配布しなかった。後日、大津WEB新報は、所管課の企画調整課から、計画概要の資料を受け取った。

「総合計画」をめぐり、越市長の言行不一致が目立っている。

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