伊香立支所長と職員が勤務時間中に伊香立学区自治連合会の宴会の手伝いをしていた問題で、関連の文書は、自治連が作った「案内文」だけだったことが分かった。支所長らは「公務だった」と主張しているが、それを示す文書は何も残されていない。

高級ホテルで新年会

案内文は、伊香立学区自治連合会長から、東支所長宛に出された「懇談会の案内」。2017年1月10日18時30分から琵琶湖グランドホテルで、伊香立学区の新年会を開催するので、出席してほしいという内容。案内文には、「手伝いをしてほしい」という依頼内容は記載していない。依頼がないのに、東支所長と職員の2人が自主的に、公務で宴会の手伝いをしたことになる。東支所長の話によると、公用車は使用していないという。

懇談会の案内文が送られた11月は、市長名で各関係団体宛に、「懇談会への本市職員の出席要請につきましては、ご配慮賜りますよう重ねてお願い申し上げます」というお願い文を送付していた。市職員の出席要請をしないでほしいと暗に含めた市長のお願いも、効果がないということが浮き彫りになった。

 

↓11月に各課経由で配布した市長のお願い文/各団体長へ「宴席を伴う懇談会の廃止について」