大津市はごみ処理施設の地元に、毎年多額の「地区環境整備事業補助金」(迷惑料)を支出し、幹部同士で大型ホテルで宴会を開いているが、その席に大津市議会の泉恒彦市議(当時)が参与として参加してたことが、情報公開請求で開示された資料からわかった。宴会の招待状は越直美市長名で出されている。市長名で出した招待状について、秘書課の職員は「招待状を出しているのは施設整備課なので、秘書課では詳細を把握していない」としている。

琵琶湖グランドホテルで必ず1人6000円

大津市と地元の環境整備委員会の宴会は、琵琶湖グランドホテル(大津市雄琴)で、5月と翌年3月に開かれ、毎回40人以上が参加している。例外なく、1人あたり6000円使うのが恒例となっている。同ホテルは琵琶湖畔にある、おごと温泉最大の旅館施設。

宴会に市議会議員や元環境部長も参加

2012年度から2013年度の宴会の招待状には、泉恒彦市議(当時)や、大津市の元環境部長で伊香立学区自治連合会長(当時)の我谷啓一氏の名前もある。大津市からの参加者は、行政改革を掲げ当選した越直美市長をはじめ、環境部施設整備課の職員らが名を連ねている。市議会議員として、公金の不適切な支出をチェックする立場の市議が、チェックされる側の市職員らとホテルでの宴会をしていた。

また、迷惑料を支出する側の大津市の環境部長が、退職後は地元で迷惑料を受け取る側の自治連合会長となり、かつての部下らと共に公金飲食を繰り返していたことになる。

2013年度の迷惑料は4500万円

2012年度に協議した2013年度の伊香立学区への迷惑料の総額は4500万円。隣接の都市と比べると、京都市などでは、同じような形の迷惑料は存在しない。

地区環境整備事業一覧は2013年度分、懇親会支出関連は2012年度から2015年度分を添付する。

↓2013年度 地区環境整備事業一覧

2012年度大津市と伊香立学区環境整備委員会の公金飲食