廃棄物処理法違反の疑いが出ている琵琶湖市民清掃では、袋詰めされていない大量の草木や枝が、自治会が手配したトラックなどで、大津市の仮置き場へ搬入されていたことが、現場の取材で明らかになった。中には、機械を用いなければ伐採できないような、大型の樹木が含まれていた。こうした状況から、市民清掃以外のごみが混入された疑いが浮上している。

7月5日に行われた琵琶湖市民清掃では、ほとんどの地域で、当日の30分から1時間ほどの間に、ボランティアの市民が配布されたごみ袋を片手に、雑草などを集める。集められたごみは、各地域の自治会の集積場にまとめられ、自治会が手配した車両が収集、運搬することになっている。

ところが、各自治体から仮置き場に入ってきた車両には、袋に入っていない、伐採された立木などのごみがうずたかく載せられていた。「無袋」のまま搬入した学区は、瀬田北、晴嵐、田上学区など。

昨年度までの記録によると、「無袋」だったごみは存在せず、すべて「袋入り」でカウントされている。

清掃作業に参加した市民の1人は「短時間の手作業で集められるのは、せいぜいごみ袋1つか2つだ」と証言している。

7月5日 大津市の仮置き場で/大量の草木、枝などが無袋の状態で搬入。荷下ろし作業はパワーショベルで行っている。

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