【ポイント】
- 大津市自治連合会は毎年、総会を開いた後、大津市と一緒に懇談会(宴会)を琵琶湖ホテルで開いています。
- 2011年までは1人9000円(うち3000円を個人負担)でしたが、今年は1人6000円で個人負担はゼロ。
- ホテルからの請求書は、大津市と個人負担分を分けて発行しています。そのため、総額が市民にはわかりにくいです。
- 特徴的なことは、毎年必ず1人6000円分を、市の公費で支払い続けていることです。
- 個人負担額を3000円のままにしていれば、公費負担は半分にまで減らせるのに、大津市はそうしません。
- 大津市は、食糧費裁判の判決内容を「自治連合会との宴会は1人6000円までは必ずOK」と誤認しているようです。
- なぜこうした宴会が必要なのか、なぜ公費での負担が認められるのか。大津市は「公費天国」だと言えます。
【詳細】
大津市自治連合会は毎年、総会を開催した後に、琵琶湖ホテルで大津市の幹部や担当部署の職員と一緒に、懇談会(宴会)を開いている。今年になってから、参加者の個人負担をゼロにしていたことが、明らかになった。しかし、1人当たり「6000円」を公費で負担するのは維持している。
今年は個人負担をゼロにしたことについて、自治協働課の職員は「ホテルと調整して6000円に抑えることができた」としている。昨年までは6000円を超えた懇談会費で開催していた。こうした事実については「市の公金から支出しているのは6000円だけ。懇談会の違法性はない」と説明している。
大津市は15年前に「ホテルでの1万円の懇談会費は不適切」と市民から訴訟を起されている。当時の判決が6000円までは公費負担を認めたことを根拠に、個人負担を減額する一方で、公費での負担を維持し続けている。
■大津市自治連合会と大津市の宴会
1人当たりの金額 | うち個人負担 | |
2011年5月6日 | 9000円 | 3000円 |
2014年5月12日 | 8000円 | 2000円 |
2015年5月11日 | 6000円 | ゼロ |
参考資料1「2014年大津市と自治連合会の懇談会費(大津市の公金から支出/1人分6000円)」
参考資料2「2014年大津市と自治連合会の懇談会費(大津市長から、個人負担分2000円の依頼文)
参考資料3「2011年大津市と自治連の懇談会費(大津市の公金から支出/1人6000円)
参考資料4「2011年大津市と自治連合会の懇談会費8大津市長から、個人負担分3000円の依頼文)