本サイトはこれまで「大津市自ら『要綱』違反/泥や草木を受け入れ/仮置き場で大量に」など、大田最終処分場の近くに設けられた仮置き場で2015年7月に発生した数々の問題を指摘してきた。大津市の越直美市長は前年の2014年6月、この仮置き場を訪れ、自ら作業を手伝っていたことが分かった。また、土嚢袋の多量発注が問題になっているが、当時の写真から、運ばないように求められている「泥」が大量に搬入されている実態を、越市長は作業現場で認識していたことが明らかになった。

越市長の動静が掲載されているのは、「越市長の市政日記」の2014年6月29日「琵琶湖市民清掃」の項目。南郷地区を視察した後、「回収したごみの搬入場所である大田廃棄物最終処分場を訪れ、ごみの分別の様子などを視察し、越市長も搬入車に『袋入り』などと書かれたステッカーを貼り、荷降ろし場所への誘導などを行っていました」と書かれている。

一緒に掲載されている3枚の写真のうち、一番右にある写真は、作業服姿の越市長をとらえている。「どろ」と書かれた赤いステッカーのとなりに、「袋入り」と書かれた水色のステッカーを、トラックのフロントに前屈みになって貼り付けている。場所は背景から、大田廃棄物最終処分場に隣接する仮置き場と見られる。

「泥類」はもともと市民清掃の対象外。ボランティアの市民に対して、主催者側は「土砂、石、泥類は、地域の植え込みや道のくぼみなどに埋めるなど、できるだけ地域で処理しましょう」(実施要項)と、「泥類」をごみとして運ばないよう呼び掛けている。

仮置き場にごみを搬入するトラックは、事業を主催する任意団体「琵琶湖を美しくする実践本部」が各学区自治連合会に呼びかけ、調達した民間業者のもの。廃棄物を運搬するために許可を得ていない車両が多数含まれている。

大津市HP/越直美市長の日記(2014年6月29日)

20140629siminnseisou3