伊香立学区自治連合会は、大津市から補助金(迷惑料)を得て、香の里史料館そばに駐車場を建設するため、「来館者が多い」という理由で申請していたことが、情報公開請求で明らかになった。館内にある入館者名簿によると、1日10人以下の日がほとんどで、大津市が実態を把握せずに、補助金を支出していたと見られる。

大津市が開示した文書によると、伊香立学区自治連合会は、来館者が多く、「駐車場が手狭」(下記写真の旧駐車場)で、「前面道路である県道に来館者が駐車していることが多く、通行の支障になっている」という理由で、隣接している土地に新たに駐車場を整備する必要があると、申請している。大津市はこの申請内容を丸飲みし、約599万円の補助金を支出。2015年春までに整備工事が完了している。

館内に置かれている2015年9月の入館者名簿によると、ほぼ毎日10人以内で、申請理由と実態がかけ離れていたことが分かった。また、香の里史料館の周辺の道路や交通量からすると、車の通行問題が発生しようがないことが確認できた。

大津市地区環境整備事業事業実績報告書(伊香立自治連駐車場)

大津市地区環境整備事業事業実績報告書(伊香立自治連駐車場)_01

伊香立学区自治連合会の新駐車場設置の申請理由

伊香立学区自治連合会の新駐車場設置の申請理由_01

 

↓伊香立学区自治連合会が運営している「香の里史料館」。正面の建物は大津市の環境交流館。(2015年9月)

香の里史料館_01

↓閑散としている展示室。館内にいたのは、伊香立学区自治連合会が補助金で雇用した職員2人のみ。(2015年9月)

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