伊香立学区自治連合会は、自ら運営する「香の里史料館」に隣接する用地に新たな駐車場が必要だと訴えて、約600万円の補助金を大津市から獲得した。申請する方も厚顔無恥なら、申請通り補助金を支出した大津市もどうかしているとしか言いようがない。

補助金の申請理由はこうだ。まず、香の里史料館の来館者が多い。これは明らかに事実に反する。そして、「駐車場が手狭」で、「前面道路である県道に来館者が駐車していることが多く、通行の支障になっている」という理由も挙げている。しかし、駐車場が本当に手狭だったのか? 県道に駐車する車が多く、通行の妨げになっているというのは本当なのか? 現地に行けば一目瞭然である。駐車場として整備された場所には看板が立っているが、閑散としている。来館者が日に数えるほどなのだから、当然のことだ。

大津市が来館者のデータや現場状況などを精査したという形跡はどこにもない。自治連の要望をそのまま受け入れた形で支出している。原資は市民の血税である。大津市民は「香の里史料館」に訪れる必要がある。駐車場に車を停め、館内に入って見学しよう。2階へはエレベーターに乗ろう。これが税金の無駄遣いの象徴だときっと実感できるはずだ。

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