琵琶湖市民清掃が行われた6月26日、大津市環境部は市民の集めたごみを運ばず、代わりに、家庭ごみの委託業者(D社)が回収していたことが、複数の目撃情報で明らかになった。大津市は「今年度は、地域参加団体(学区自治連合会など)のごみの収集・運搬は大津市が行う」と、広報誌で説明しているが、実態は異なることが明らかになった。

大津市はごみの回収や運搬に当たったD社は、少なくとも6台のパッカー車を稼働させていた。ところが、大津市はD社に限らず、民間業者との間で琵琶湖市民清掃に関する業務委託契約を結んでいない。大津市は「美化活動のごみ」の収集・運搬の仕事をD社に押し付け、対価を支払っていない疑いが浮上している。

大津市がD社と業務委託契約を結んでいるのは「家庭ごみ」だけで、市民清掃でもたらされる「美化活動のごみ」については、業務委託契約を結んでいない。D社は6台以上のパッカー車を動かし、1台に2人の作業員でごみの回収作業に当っている。

田上学区では、業者はパッカー車の車体に書かれた「大津市」や「家庭ごみ」というステッカーの文字をシールで目張りをして、作業をしていた。自ら「大津市から委託された仕事ではない」という意思表示をしたと見られる。また、瀬田北学区でも19日の市民清掃で、同じ業者が車体に同様の目張りをしていた。

田上学区では26日午前、公園などに、雑草などが入った袋、空き缶などの不燃ごみの袋、泥の入った土のう袋、それに大型の草木が、別々にまとめて積み上げられていた。D社のパッカー車は昼前、ごみの種類ごとに回収作業を行っていた。作業員は紺色のユニフォーム姿。パッカー車の中には、車体に「大津・・・」と書かれている車両もあったが、白いシールで文字を隠していた。

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↓広報おおつ4月15日号のお知らせ

広報おおつ2016年4/15(2P)_03

↓廃棄物減量推進課ホームページ/随意契約締結一覧(今年度の琵琶湖市民清掃の収集運搬業務委託契約はない→昨年度は大津市再生資源回収事業協同組合と約185万円で締結している)

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