写真:ホテル四季の里「神山温泉」

紅葉の美しい季節になると、大津市自治連合会の幹部一行が市職員2人を伴い、市から受け取った運営補助金で、視察研修と称した温泉旅行に行く。2016年度は徳島県神山温泉へ。「研修費」や「渉外費」として、補助金79万円を使っていたことが、情報公開請求の開示資料でわかった。

大津市から大津市自治連合会へ、「住民福祉の増進のため」という理由で、運営補助金300万円を支出している。そのうち約4割は、1泊2日の視察研修旅行費に消えていたことになる。

宿泊先は、領収書などから、徳島県神山町のホテル四季の里「神山温泉」とみられる。同ホテルのホームページには、「慶応年間からの歴史ある良質の温泉 古くからの、まったりさっぱり美人の湯」などと紹介されている。

内訳をみると、京阪津ツーリストへ59万7129円の旅行代金、研修先の2つの団体へ18万円。そのほか、研修に参加しなかった自治連合会長へのお土産品3174円、運転手や添乗員へ寸志を渡すとして、事務局長の木村重次氏(伊香立学区自治連合会長)へ6000円、視察先の土産代として7950円が支払われている。

大津WEB新報が入手した2009年から2017年までの視察旅行関係の資料では、大津市自治連合会から大津市へ提出された「報告書」は存在しない。大津市ホームページにも、視察の成果や内容は掲載されていない。