滋賀県内では、大津市以外の18市町が関係する任意団体「美しい湖国をつくる会」が、市民の参加する清掃活動を年3回行っている。ところが、大津市はここには加わることなく、任意団体「琵琶湖を美しくする運動実践本部」が、年1回の琵琶湖市民清掃を実施している。両者を比較すると、大津市だけが県内で560万円と、突出した経費を使っていることがわかる。単純計算で他市町の約50倍に達する。

2013年のデータによると、滋賀県の「美しい湖国をつくる会」は、滋賀県からの400万円の補助金と企業、団体からの寄付金で運営している。「美しい湖国をつくる会」へ参加しているのは、大津市以外の18市町である。

それぞれの支部は、約10万円から13万円の助成金(補助金と寄付金が原資)を受け取り、清掃活動をしている。各支部は、7月のびわ湖の日だけの清掃活動だけでなく、5月と12月の環境美化の日も合わせた年3回の清掃活動を、これらの経費で運営している。

一方、大津市の「琵琶湖を美しくする運動実践本部」は、大津市からの約560万円の補助金で運営している。参加団体からの寄付はなく、原資は100%大津市からの補助金である。大津市の「実践本部」は、購入したごみ袋などを、申し込みがあれば、枚数制限なしで団体や企業へも支給している。

 

滋賀県/「美しい湖国をつくる会」環境美化事業補助金_01

 

環境美化・滋賀県内の取り組み_01

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